よくある質問(FAQ)
AI MQLは、単なるソフトウェア開発ベンダーではありません。私たちは、金融テクノロジー(FinTech)領域における戦略的パートナーとして、お客様の競争優位性を確立するための、高性能なカスタムAI/MLトレーディングシステムの設計・開発、およびその安定稼働を保証するサイト信頼性エンジニアリング(SRE)を専門としています。
私たちの核となる専門性は、MQL言語、AI/ML技術、そしてSREの3つの柱に集約されます。
私たちのサービスは、すべてのお客様を対象としているわけではありません。
私たちは、明確な目的意識と高い専門性を求める、特定の顧客セグメントとの価値共創を目指しています。
AI MQLは、一般的なフリーランス市場や、画一的なソリューションを提供する大手コンサルティング会社とは、その哲学と提供価値において根本的に異なります。
主な違いは、以下の3点に集約されます。
パートナーシップ vs. タスク実行
私たちは、単なる「指示通りのコーダー」ではありません。
私たちのエンゲージメントは、お客様の事業課題の核心を深く理解するためのコンサルテーションから始まります。
単にコードを納品するのではなく、お客様のビジネス成功にコミットする戦略的パートナーとして伴走します。これは、安価で短期的なタスク実行を主とするフリーランスとの決定的な違いです。
法的・運営的成熟度
私たちは、すべてのプロジェクトを、弁護士と連携して策定した基本サービス契約(MSA)および作業範囲記述書(SOW)に基づき、堅牢な法的枠組みの中で実行します。
特に、共同開発において最も重要かつデリケートな問題である知的財産権の取り扱いについて、明確で透明性の高いルールを設けています。
このレベルの法的・運営的成熟度は、フリーランスとの取引では稀であり、お客様の資産と機密情報を保護する上で不可欠な要素です。
継続的なイノベーションエンジン
私たちの「共生的R&Dモデル」は、AI MQLが自己進化し続けるパートナーであることを意味します。
各プロジェクトから得られる汎用的な知見を活用し、自社のコア技術を継続的に強化しています。
これにより、お客様は単発のプロジェクトで終わることなく、時間と共により強力になるイノベーションエンジンにアクセスできます。
これは、標準化されたソリューションを大規模に展開する大手コンサルティング会社にはない、俊敏性と継続的な進化の証です。
高額な金融資産が関わるFinTech領域において、低価格や短納期といったフリーランスの利点は、長期的に見れば法的保護の欠如やシステムの信頼性不足といった重大なリスクになり得ます。
AI MQLは、価格ではなく、長期的な価値と信頼性で選ばれるパートナーです。
私たちが固定の料金表を廃止し、完全見積もり制へ移行したのは、お客様にとっての利益を最大化するためです。
画一的な価格設定は、画一的な問題解決にしか繋がりません。しかし、フィンテックの最前線における課題は、一つとして同じものはありません。
完全見積もり制は、価格に関する会話を、本質的な「価値」に関する対話へと転換させます。
この制度がお客様にもたらすメリットは以下の通りです。
最適なコスト配分: お客様は、自らの課題解決に真に必要なものだけに投資することになります。
不要な機能やサービスが含まれたパッケージ料金を支払う必要はありません。
価値に基づいた価格設定: 見積もり額は、単なる作業時間(工数)だけで決まるわけではありません。
プロジェクトの技術的複雑性、お客様の事業規模、そして開発されるソリューションがもたらす潜在的な財務的インパクトなど、多角的な価値要因を考慮して算出されます。
本質的な問題解決への集中: 価格が事前に決まっていないからこそ、私たちは初期のコンサルテーションにおいて、価格交渉ではなく、お客様の課題を深く理解し、最適な解決策を探求することに全力を注ぐことができます。
このアプローチは、価格競争が激しい市場から脱却し、私たちの専門性を正当に評価してくださるお客様と、長期的な関係を築くための戦略的な選択です。
私たちは、複雑なプロジェクトを成功に導くため、体系化されたエンゲージメント・プロセスを採用しています。
これにより、双方の期待値を正確に合わせ、プロジェクトの目的を明確化します。プロセスは以下の5つのステップで構成されます。
1. 初期問い合わせと顧客適格性評価(Qualification):
お問い合わせいただいた後、詳細なヒアリングを通じて、お客様の課題が私たちの専門領域と合致するか、また私たちが定義する理想的なパートナー像と整合するかを評価します。これにより、双方にとって実りのないエンゲージementを避け、限られたリソースを最も価値あるパートナーシップに集中させます。
2. ニーズ評価とスコープ定義セッション:
適格と判断されたお客様と、詳細なコンサルテーションセッションを実施します。ここでの目的は「販売」ではなく、お客様の事業目標、技術的課題、そして成功の定義を深く理解することです。
3. カスタム提案書と価値に基づく見積もりの提示:
セッションの結果に基づき、プロジェクトのスコープ、具体的な納品物、タイムライン、そしてお客様ごとに最適化された見積もりを詳述した包括的な提案書を作成・提示します。
4. プロジェクトの実行と納品:
合意された作業範囲記述書(SOW)に基づき、専門家チームがプロジェクトを計画通りに実行し、成果物を納品します。
5. 長期的パートナーシップ(SREおよび将来の協業):
プロジェクト完了後、開発したシステムの安定稼働を保証するSRE(サイト信頼性エンジニアリング)保守契約へ移行し、長期的な関係を構築します。
初回の「ニーズ評価とスコープ定義セッション」は、私たちの適格性評価を通過された見込み顧客に対して、費用はいただかずに実施しています。
しかし、これは単なる「無料相談」ではありません。
このセッションは、私たちのシニア専門家が多大な時間を投じる、非常に価値の高い戦略的ワークショップです。
その目的は、単なる販売活動ではなく、以下の2点にあります。
1. 相互評価: 私たちがお客様の課題を解決できるか、そしてお客様が私たちのパートナーとしてふさわしいかを、双方が見極めるための場です。
戦略的なパートナーシップが双方にとって有益であるかを判断します。
2. 即時の価値提供: このセッションにおいて、私たちは単に話を聞くだけでなく、その場で問題を診断し、潜在的なアーキテクチャを提案するなど、具体的な専門知識を提供します。お客様は、契約締結前に私たちの能力と価値の一端を体験することができます。
当社の貴重なリソースを最大限に活用するため、本セッションは私たちの初期評価を通過した、真剣な見込み顧客に限定させていただいております。
これは、双方にとって実りある関係を築くための重要なステップです。
私たちが提供するカスタム提案書は、単なる価格表ではありません。
それは、前段の「ニーズ評価とスコープ定義セッション」を通じて共創された、お客様専用の戦略的ブループリントです。
提案書には、通常以下の情報が包括的に記載されます。
・プロジェクトの背景と目的: お客様が抱える課題と、本プロジェクトが目指す事業目標を再確認します。
・スコープ(作業範囲): 解決策として提供する具体的な機能やシステムの範囲を明確に定義します。
・主要な納品物: ソースコード、ドキュメント、テスト結果など、プロジェクト完了時に納品されるすべての成果物をリストアップします。
・技術的アプローチとアーキテクチャ: 問題解決のために採用する技術スタックやシステム設計の概要を説明します。
・プロジェクトのタイムライン: 主要なマイルストーンを含んだ、現実的な実行スケジュールを提示します。
・価値に基づく見積もり: プロジェクトの価値を総合的に評価して算出した、最適化された費用を提示します。
・前提条件と除外事項: プロジェクト成功の前提となる条件や、作業範囲に含まれない事項を明記し、後の誤解を防ぎます。
この提案書は、私たちの「価値共創モデル」の具体的な成果物であり、お客様が十分な情報に基づいて投資判断を下すための、重要な意思決定資料となります。
プロジェクトの成功は、偶然の産物ではなく、厳格な管理プロセスの結果です。
私たちは、成熟したプロジェクトマネジメント手法を用いて、計画通りの納品を保証します。
その中核となるのが、すべてのプロジェクトで採用している「作業範囲記述書(SOW: Statement of Work)」です。
SOWは、プロジェクトの目的、スコープ、納品物、タイムライン、役割分担などを法的な拘束力を持つ形で文書化したものです。
SOWの精度は、その前段階である「ニーズ評価とスコープ定義セッション」の質に大きく依存します。
私たちは、この初期段階で徹底的にお客様と対話し、要件を深く掘り下げることで、曖昧さを排除した精緻なSOWを作成します。
この初期プロセスの厳格さこそが、手戻りを防ぎ、予測可能なプロジェクトデリバリーを可能にする鍵です。
この体系化されたアプローチは、場当たり的な開発を進めがちなフリーランスとは一線を画す、私たちのプロフェッショナリズムの証です。
SRE(Site Reliability Engineering)とは、システムの信頼性、可用性、パフォーマンスを維持・向上させるための専門的な技術プラクティスです。
私たちのモデルにおける「盾」は、このSREに基づく継続的な保守・運用サービスを指します。
本番稼働するシステムに対して、この「盾」としてのSRE契約を必須としているのは、それが単なる追加オプション(アップセル)ではなく、お客様の重要な事業資産を保護するための「必要不可欠な保険」であると確信しているからです。
金融取引システムにおいて、ダウンタイムは単なる不便さではありません。
それは、機会損失や直接的な金銭的損失に繋がる重大なインシデントです。
お客様が高額な投資を行って開発したカスタムビルドの「矛」が、重要な市場局面で機能しなければ、その投資は無価値になってしまいます。
SRE契約を必須とすることは、以下の点をお客様に約束する、私たちのプロフェッショナリズムの表明です。
投資の保護: お客様の多大な投資を保護し、その価値を最大化します。
事業継続性: システムの安定稼働を保証し、お客様が安心して本来の戦略に集中できる環境を提供します。
継続的な改善: 稼働状況を監視し、パフォーマンスのボトルネックを特定・改善することで、システムを常に最適な状態に保ちます。
私たちは、納品して終わり、という無責任な関係を望みません。
システムのライフサイクル全体にわたって責任を持つことこそが、真の戦略的パートナーの証であると考えています。
はい、私たちはMetaTraderプラットフォームで広く使用されるMQL4およびMQL5、そしてAI/ML開発の標準言語であるPythonとそのエコシステム(TensorFlow, PyTorch, scikit-learnなど)において、深い専門知識と豊富な実装経験を有しています。
しかし、私たちの真の価値は、特定の言語を知っていること自体にあるのではありません。
私たちの価値は、これらの技術を、金融市場という極めて複雑で要求の厳しいドメインにおいて、いかに効果的に応用し、高信頼性が求められるシステムとして構築・運用できるか、という点にあります。
単にMQLでEA(自動売買システム)を書ける開発者や、Pythonで機械学習モデルを構築できるデータサイエンティストは数多く存在します。
しかし、AI/MLモデルを本番のトレーディング環境に堅牢に統合し、市場のノイズと現実の制約の中で安定して機能させ、その信頼性を継続的に保証する(MLOps + SRE)という一連のプロセスを遂行できる専門家は非常に稀です。
私たちが提供するのは、個別の技術スキルではなく、金融市場特有の課題を解決するための、統合された技術戦略と実行能力です。
お客様のプロジェクトのために専属的に開発されたカスタムコードや特定の取引ロジック(前景知財:Foreground IP)の所有権は、100%お客様に帰属します。
これは、共同開発における業界のベストプラクティスに沿ったものであり、私たちの契約書(MSAおよびSOW)にも明確に規定されています。
お客様の独自の競争優位性の源泉となる知的財産は、完全にお客様の資産となります。
一方で、AI MQLがプロジェクト開始以前から所有していた既存のフレームワーク、ライブラリ、ツールなど(背景知財:Background IP)の所有権は、引き続きAI MQLが保持します。プロジェクトの成果物の一部として、お客様にはこれらの背景知財を使用するためのライセンスが許諾されます。
この明確な区分により、双方の権利が保護されます。
お客様の機密保持は、私たちの事業の生命線であり、最優先事項です。
私たちは、法的および技術的な両面から、お客様の機密情報を保護するための厳格なガードレールを設けています。
法的保証:
すべての契約書には、AI MQLが以下の行為を行うことを明確に禁止する条項が含まれています。
(a) 自社で研究開発する内部システム(EA)のいかなる部分も、第三者に再配布、販売、開示すること。
(b) お客様の機密情報(取引ロジック、データ等)を、当該お客様のプロジェクト以外の目的で一切使用しないこと。
(c) あるお客様のプロジェクトから得た機密情報を、直接的に他の顧客の利益のために利用すること。
これらの条項は、お客様の最も重要な懸念である機密保持と信頼に応えるための、法的な拘束力を持つ約束です。
技術的保証:
私たちは、厳格な情報管理体制を敷いています。顧客データは論理的・物理的に分離され、アクセス制御が徹底されています。
プロジェクト間の情報分離は、私たちの運営における基本原則です。
この明確で透明性の高いプロフェッショナルな知財・機密保持フレームワークこそが、フリーランスや他の開発会社にはない、私たちの大きな強みです。
私たちは、偶発的な誤解やリスクを排除し、透明で公正なパートナーシップを築くため、専門の弁護士と連携して策定したプロフェッショナルな法的枠組みを使用しています。
これは、基本となる「マスターサービス契約(MSA)」と、プロジェクトごとに締結する「作業範囲記述書(SOW)」の2つで構成されます。
この堅牢な法的枠組みは、単なる防御策ではありません。
それは、私たちが提供する価値の一部です。知的財産権や機密保持といった、共同開発における最もデリケートな問題を最初から明確に定義し、洗練された解決策を提示する行為そのものが、私たちのプロフェッショナリズムとお客様へのコミットメントを証明します。
私たちの見積もりは、価値に基づいています。
つまり、価格は単なる作業時間ではなく、プロジェクトがもたらす総合的な価値を反映します。価格を決定する主要な要因は、以下の4つです。
複雑性と研究開発(R&D)の度合い:
プロジェクトを遂行するために、新たな研究開発や高度な技術的解決がどの程度必要とされるか。
お客様の事業規模とインパクト:
開発されるソリューションが、お客様の事業にどれだけ大きな財務的インパクト(収益向上、コスト削減など)をもたらす可能性があるか。
戦略的価値:
そのプロジェクトが、私たちの「共生的R&Dモデル」にとって、価値ある「派生的知見」を生み出す可能性がどの程度あるか。
長期的ポテンシャル:
プロジェクト完了後、高価値なSRE保守契約へと繋がり、長期的なパートナーシップを築ける可能性の高さ。
これらの要因を総合的に評価することで、お客様の投資対効果(ROI)を最大化する、公正で透明性の高い価格設定を実現しています
プロジェクトの完了は、関係の終わりではなく、新たなフェーズの始まりです。
私たちの目標は、短期的な取引ではなく、長期的なパートナーシップを築くことです。
プロジェクト完了後、関係は通常、本番稼働システムの安定性を保証するSRE(サイト信頼性エンジニアリング)保守契約へと移行します。
これにより、「矛」として開発したお客様の貴重な資産を、「盾」として私たちが継続的に保護します。
この長期的な関係を通じて、私たちは常にお客様のビジネスに伴走します。
市場環境の変化や新たな技術の登場に対応し、システムの継続的な改善や、次の戦略的「矛」となる新たなプロジェクトの機会を共に探求していきます。
私たちは、お客様からの新たなご要望を、事業を進化させるための貴重な機会と捉えています。
そのようなご要望に対しては、場当たり的に対応するのではなく、体系化された「アジャイルなサービス拡張」のフレームワークに従って対応します。
プロセスは以下の通りです。
アイデアの収集:
お客様との対話を通じて得られた新機能の要望や市場のニーズを、体系的に収集・管理します。
戦略的評価: 新しいアイデアを、私たちの意思決定フレームワークに照らして評価します。
評価基準には、「中核的能力との整合性」「リソースの実行可能性」「市場の需要」「長期ビジョンとの適合性」などが含まれます。
最小実行可能サービス(MVS):
戦略的に有望と判断されたアイデアは、まず信頼できる既存のお客様に対して「最小実行可能サービス(MVS: Minimum Viable Service)」として提供します。
これにより、本格的な市場展開の前に、実環境での検証、改善、そして成功事例の構築が可能となります。
この構造化されたアプローチにより、私たちは常に市場のニーズに俊敏に対応しつつ、事業のコアから逸脱することなく、戦略的にサービスを拡張していくことができます。
私たちの長期的なビジョンは、単なる技術ベンダーの地位から脱却し、厳選された高度な顧客と共に具体的な価値を「共創」する、最高の戦略フィンテックパートナーとなることです 。
私たちは、顧客数を無限に増やすことを目指していません。
むしろ、私たちの価値観とビジョンを共有できる、少数精鋭のクライアント企業との間に、深く、長期的なエコシステムを構築したいと考えています。
このエコシステムの中では、各パートナーとの協業から生まれるイノベーションの好循環(フライホイール)が全体を加速させ、参加するすべての企業がその恩恵を受けます。
私たちの目標は、深い専門知識、絶対的な信頼、そして長期的なパートナーシップが最も重要視されるニッチな市場において、議論の余地のないリーダーとしての地位を確立することです。
私たちは、お客様の成功が私たちの成功であると信じ、その実現のために全力を尽くします。