はじめに:技術革新とコンプライアンスの両立
AI MQL合同会社(以下、「当社」)は、MT4/MT5(MQL4/MQL5)と最先端のAI技術を融合させた開発・保守・運用・テストをグローバルに提供するフィンテック企業です。金融市場分析、高度なリスク管理ソリューション、そしてAIエージェントの開発において、多様なデータは不可欠な基盤となります。
ウェブスクレイピング(自動化された手段によるウェブサイトからの情報収集技術)は、これらのデータを効率的に収集するための強力な手段ですが、その利用には法的な規制、対象サイトの利用規約、そして高い倫理観が求められます。
当社は、技術革新が健全な市場の発展に寄与すべきであると確信しており、コンプライアンスを事業の最重要基盤(「深い堀」)と位置づけています。本ポリシーは、当社が「コンプライアンス・ファースト」および「リーガル・バイ・デザイン」の原則に基づき、スクレイピング技術を適正に利用することを宣言するものです。
基本方針
当社は、スクレイピング機能の開発および利用にあたり、以下の基本方針を定めます。
- 適法性の確保:日本国の法令および関連する国際法規・ガイドラインを遵守します。
- 透明性の維持:データ収集の目的と手段を明確にし、不当な方法による情報取得は行いません。
- 倫理的配慮:対象となるWebサイトの運営者および利用者の権利と利益を尊重します。
法令の遵守(Compliance with Laws and Regulations)
当社は、以下の関連法令を厳格に遵守します。
- 著作権法
- ウェブサイト上のコンテンツ(テキスト、画像、データセット等)の著作権を尊重します。
- 収集したデータは、著作権法で認められている範囲(例:情報解析目的での利用、公正な引用等)でのみ利用します。著作権者の許諾なく、コンテンツをそのまま複製、転載、または再配布する目的でのスクレイピングは行いません。
- 不正アクセス禁止法
- アクセス制御機能(ID・パスワード認証、CAPTCHA等)を技術的に回避、または他人になりすまして情報を取得する行為は一切行いません。
- 正規のアクセス権限に基づいた方法でのみアクセスを実施します。
- 個人情報保護法(GDPR、CCPA等を含む)
- 個人情報を含むデータを収集する場合は、日本の個人情報保護法のみならず、GDPR(EU一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)など、適用される各国のプライバシー保護法規を遵守します。
- 収集目的を明確にし、本人の同意取得、匿名化処理、厳格な安全管理措置など、適切な対応を講じます。
利用規約の尊重(Respect for Terms of Service)
ウェブサイトの利用規約(Terms of Service: ToS)は、サイト運営者と利用者の間の契約であることを認識し、これを尊重します。
- 利用規約の確認と遵守
- スクレイピング実施前に、対象サイトの利用規約を必ず確認します。
- 利用規約で自動化されたデータ収集(スクレイピング、クローリング等)が明示的に禁止されている場合、原則として当該サイトに対するスクレイピングは行いません。
- APIの優先利用
- 対象サイトがデータ取得用の公式API(Application Programming Interface)を提供している場合、スクレイピングではなくAPIの利用を優先します。
倫理的配慮と技術的対策(Ethical Considerations and Technical Safeguards)
法令や利用規約の遵守に加え、当社は技術的な側面からも倫理的なデータ収集を実践します(Politeness Policy)。
- サーバー負荷への配慮
- 過度な頻度でのアクセスは、対象サーバーに負荷をかけ、サイト運営を妨害する可能性があります。当社は、以下の技術的措置により負荷を最小限に抑えます。
- 適切なアクセス間隔(インターバル)の設定
- 同時接続数の制限
- アクセス時間帯への配慮
- 過度な頻度でのアクセスは、対象サーバーに負荷をかけ、サイト運営を妨害する可能性があります。当社は、以下の技術的措置により負荷を最小限に抑えます。
robots.txtの遵守- 対象サイトが提示する
robots.txt(クローラーに対する指示ファイル)を尊重し、指定されたアクセス許可範囲(Allow/Disallow)やアクセス間隔(Crawl-delay)の指示に従います。
- 対象サイトが提示する
- 透明性の確保(User-Agent)
- アクセス元を偽装せず、クローラーの身元や連絡先を識別可能なUser-Agentを設定し、透明性を確保します。
- データ利用目的の限定
- 収集したデータは、事前に定められた正当な目的(市場分析、AIモデル学習、顧客へのサービス提供等)のためにのみ利用します。なお、当社は投資助言に該当する業務は行いません。
ガバナンス体制
当社は、本ポリシーの実効性を確保するため、以下の体制を整備します。
- 事前レビュープロセス: スクレイピングを伴う全プロジェクトは、技術責任部門および法務・コンプライアンス部門による事前レビューと承認を受けます。必要に応じて、外部の法律専門家による評価を実施します。
- 継続的改善: 法改正、技術の進展、社会規範の変化に応じて、本ポリシーおよび運用体制を継続的に見直します。
おわりに
AI MQL合同会社は、高度な技術力と高い倫理観を両立させることが、持続的な成長とグローバル市場での信頼獲得に不可欠であると確信しています。私たちは本ポリシーを厳格に運用し、信頼されるテクノロジーパートナーとして技術の健全な発展に貢献してまいります。
制定日:2025年11月7日 AI MQL合同会社